【お役立ち情報】エアコンの暖房の効きが悪く感じる?その原因をご紹介します

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2023.12.01

【お役立ち情報】エアコンの暖房の効きが悪く感じる?その原因をご紹介します

平素は当社住設サービスをご愛顧いただきありがとうございます。

今年も11/30に当社事務所のある山形市内でもとうとう積もる程度の雪が降ってしまいました!
「秋をすっ飛ばして冬が来た」なんてよく言われておりますが、本当にそんな気分になるぐらいに想定以上の雪となりました。

さて、本格的な雪のシーズンになってエアコンの暖房を使っている方も増えたのではないでしょうか。
しかし「エアコン暖房ってなんか効きが悪い」ということでやむなく石油暖房を置いているご家庭も多いと思われます。

そこで今回はエアコン暖房が効きづらく感じる要因と、簡単にできる対処法について紹介いたします。


<エアコン暖房が効きづらい要因とは>

エアコン暖房が効きづらい主な要因として以下の要因が挙げられます。
①設置しているエアコンが「寒冷地仕様」でないためパワーは落ちるし徐霜が多い
②エアコン内部が汚れていてそもそもの性能が発揮されていない
③室外機が雪に埋もれがちになっている
④経年劣化で暖房能力が落ちている

これら4つについて詳しく見ていきたいと思います。

<ポイント①:そのエアコン、寒冷地仕様でないのかも?>
この後の解説にも出てきますが、「徐霜」という「暖房が一時的にストップする現象」が寒冷地仕様でないエアコンでは頻発するためあたかも暖房が効きづらく感じてしまいます。

そもそもエアコンがなぜ冷たい風や温かい風を出せるかというと「熱交換(ヒートポンプ)」という仕組みを使っているからです。
空気は圧縮すると温度が上がり膨張させると温度が下がる性質を持っており、この仕組みを活用して室外機から外気とやり取りし室内機に冷房もしくは暖房運転を行っています。
エアコン暖房では「室外機で冷媒が熱を受け取り室内機にて冷媒を凝縮して熱を放出し冷たくなった冷媒を室外機に送り、繰り返す」という形になります。
(あんな寒いのに外から熱を?と思いですが、冷媒が外気温より低いことで「熱」として受け取ることができます)


(画像:株式会社コロナHP内「エアコンができるまで」より https://www.corona.co.jp/monodukuri/aircon.html

しかし暖房の場合、本格的な冬場の際は熱を交換する部品(フィン)の温度が0℃以下になってしまいます。
そうなると霜が発生してしまい正常に熱を送ることができなくなってしまいます。
そこで暖房運転では「徐霜」という機能が働き、「風を止めて内部で逆運転」にして室外機に熱を送り霜を取り除きます。
当然この間は暖かい風は出せないため部屋の温度は下がってしまいます。

お気づきの方は多いかと思いますが、「暖房にすると時々温風が止まる」現象の正体は徐霜運転なのです!

例えば当社で売り上げの多い「三菱霧ヶ峰GVシリーズ(8畳用)」では、定格では暖房4.4kWなのですが外気温2℃では3.2kW(73%)まで落ちてしまいます。さらに外気温が下がればもっと能力が落ちてしまうため暖房が一層効きづらくなります。

(画像をクリックorタップすると当社商品ページが開きます)

オール電化など冬場もエアコンに頼るご家庭では、エアコン選定時は「寒冷地モデル」をおすすめします。
寒冷地モデルは暖房パワーが通常モデルより高く、さらに徐霜運転を減らすため様々な工夫が搭載されています。例えば同じ三菱の寒冷地モデル「ズバ暖霧ヶ峰」では徐霜前に設定より温度を上げたり、上位モデルでは室外機回路を2つにして風が止まらないよう交互に徐霜するなどの機能が備わっています。

とはいえ「この前エアコン交換したばかりだけど?」というご家庭もあるかと思います。その場合寒冷地モデルへの交換はあまりにもコストが高いため灯油暖房や電気ヒーターのご使用をおすすめします。


<ポイント②:エアコン掃除は夏だけでなく冬も必要!>

夏場の冷房シーズン時によく言われている「エアコン内部の掃除」ですが、冬もエアコンを使う方にとってはもちろん冬もお手入れが必要です。
手順は夏場と全く同じで、定期的にフィルターにたまったゴミを掃除機で吸い取りましょう。
エアコン内部の空気の流れをよくすることで、本来の性能に回復します!

<ポイント③:室外機周辺の雪はできるだけ除雪しよう>
室外機の設置場所によっては大雪で埋もれてしまったり天板に積もる可能性があります。この状態で運転すると徐霜がうまく働かず、最悪室外機の故障の原因になってしまいます。特に積雪の多い地域では除雪を行う際に室外機の周りの雪も取り除くようにしましょう。

また室外機周辺に植木鉢など何かしら物を置いている場合は他の場所へ移動しましょう。せっかく放出した冷気をまた取り込んでしまいうまく熱変換できなくなってしまいます。

<ポイント④:長年使っていると暖房も劣化する!>
これは暖房に限らず冷房でも言える話ですが、長年使い続けるといづれ寿命による性能劣化が発生します。
新品でなく、いろんな対処を行ったのに暖房が非常に効きづらいといった場合は交換のサインかもしれません。

エアコンの耐用年数は一般に10年と言われていますが、もちろんそれ以上使用しても動くことには動きます。しかし寿命のサインが出ているのに無理に使い続けると急に故障し大変な思いをすることがあります。

そうなる前に、まずは当社のような販売店にご相談し「壊れる前の交換」を心がけましょう!

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