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本格的な梅雨のシーズンに入り、部屋の湿度がすごく高くじめっとした日々が続いているかと思います。
中にはエアコンや除湿器を利用して除湿対策や部屋干しを行っていることでしょう。
ところでみなさんは「エアコンの除湿」はどのように行っているかご存じでしょうか?
「寒くなるから使っていない」と思いの方は、原理を知ると上手な使い方が見えてくるかもしれません。
そこで今回はエアコンの除湿の仕方や、除湿器との併用方法について紹介いたします。
<もくじ>
- 【ポイント①】部屋の湿度は何%がベスト?
- 【ポイント②】エアコンの除湿方法はおおきく2つ
- 【ポイント③】電気代的にはどの除湿方式がベスト?
- 【ポイント④】エアコンと除湿器を併用するとよいタイミングとは
- まとめ
【PR】当社では各種メーカーのエアコンを取り揃えており、信頼性の高い住宅設備モデルを採用しております。
その中でもシャープ製の最新機種(FTシリーズ除く)では次世代の除湿運転「氷結ドライ」を搭載しており、消費電力を抑えつつ温度キープもできる画期的な除湿ですのでぜひオススメです!
当社取り扱い中のエアコンは上記メニュー「取り扱い製品」よりご覧いただけます!
【ポイント①】部屋の湿度は何%がベスト?
一般的に部屋の湿度は、温度に関係なく40~60%が望ましいとされています。
40%以下ではウィルスの生存率が上昇し、70%を超えるとカビや結露が発生する恐れがあります。
最近は安価で温湿度計が購入できますので、部屋にない方は一度チェックしてみましょう!
なお以前にも紹介しましたが、パーセントで表示される湿度はその温度に対する水分を取り込める最大量に対する割合を示し、「(温度に対する)相対湿度」と呼ばれます。
さらに温度があがればその「取り込める最大量」は増えていきます。そのため同じ50%でも例えば室温が5℃の時と30℃の時では全く意味合いが異なり、水分の移動がなければ温度が上がると湿度%が減り、温度が下がると湿度%は増えていきます。
【ポイント②】エアコンの除湿方法はおおきく2つ
①弱冷房方式
「エアコンの除湿を使うと寒く感じる」と思った方はこちらの方式が採用されています。
原理としては空気を冷やすことで結露が発生することを利用しており、弱い冷房でエアコン内部の金属部分(フィン)に結露を発生させ外に逃がすことで除湿を行っています。
ところでなぜ「寒く感じる」かというと、目標の湿度になるまで事実上冷房運転を続ける形になるためどんどん室温が下がり寒くなってしまうからなのです。
この寒くなるデメリットを解消した方式が以下の「再熱除湿方式」です。
②再熱除湿方式
ここ最近、特に上位機種には必ずこの方式が採用されています。
除湿自体の仕組みは①の弱冷房方式と同じですが、除湿後の空気を放出する際にヒーターで空気を暖めることが大きな違いです。
これにより除湿を行いつつも室温が下がりにくくし、従来の除湿機能のデメリットを解消しています。
【ポイント③】電気代的にはどの除湿方式がベスト?
まずはじめに先ほどの弱冷房方式ですが、実は行っていることは冷房そのものです。
言い換えれば普段の冷房運転でも除湿が働いているとも言えますし、冷房が強く働いているときは除湿も多く行われているのです。
そのため電気代を考慮するのであればまずは冷房運転で室温を快適にすることを優先したほうが良いでしょう。
ただし梅雨の時期は28℃設定時に湿度が70%を超えるような場合もあるため、この時に除湿運転に切り替えてみると効果的です。
一方再熱除湿方式はヒーターを動かすためどうしても通常の除湿より電気代が高くなってしまいます。
とはいえ、ただでさえ涼しい日に冷房してしまっては寒いため、エアコンなしでも部屋が涼しいときにのみ再熱除湿を使うほうが良いでしょう。
(もっとも、エアコンが必要ないぐらい涼しい場合は除湿器のみ使うことがベストです)
【ポイント④】エアコンと除湿器を併用するとよいタイミングとは
エアコンと除湿器、どちらも除湿するための機能を有しているため併用する必要はなさそうに見えますが実は併用すると効果がある場合もあります。
その条件はというと主に2つ挙げることができます。
・弱冷房方式しか使えないエアコンを設置している場合
最近の除湿器は「コンプレッサー式」や「デシカント式」など性能もよく、散水ホースとつなげて24時間除湿できたり一定除湿%で運転が止まる機能を有していたりと優秀になっています。
ところが除湿器のデメリットの1つに排出される空気が温かく室温を上げてしまう原因になっています。
そのためエアコンの冷房と併用することで、再熱除湿方式と同じ環境を作ることができます。
・雨の日に洗濯物を自室にて部屋干しで行っている場合
自室で洗濯物を部屋干ししようとするとなかなか湿度が下がらずカビやニオイの原因になってしまいます。
エアコンの除湿機能は除湿器よりは劣るため、部屋干しの時は除湿器を併用して除湿能力をアップさせましょう。
なお除湿器については、最近のトレンドとしてコンプレッサー式のものがおすすめです!
実はコンプレッサー式の動作はほぼ再熱除湿方式と同じであるため真冬以外の幅広いシーズンで使用でき、消費電力も他の方式より安い傾向があるためエアコンとの併用にもベストな方式です。
また冬場の衣類乾燥にも使う方は「ハイブリッド式」もおすすめです。こちらはコンプレッサー式とデシカント式を効率よく切り替えて運転するタイプで、サイズが大きく値段も高めな傾向ですがオールシーズン使用できるのが大きなメリットです。
まとめ
今回はエアコンの除湿はどのように行っているかの紹介から、除湿器と併用したほうがいい条件について紹介しました。
除湿もやっていることは冷房であるため「寒い」と感じることがお分かりいただけたかと思います。
そのためエアコンの場合は、「冷房>除湿>再熱除湿」の優先順位で使ってみるとよいでしょう。
梅雨のシーズンはほんの1~2か月程度ですが、部屋をカビや結露から守るためにもぜひ除湿機能を上手に使いましょう!