平素は当社住設サービスをご愛顧いただきありがとうございます。
12月からニュースで「ガソリンの補助金が軽減されて値段が上がる」という報道がたくさんされており、実際に12月・1月にそれぞれ5円程度値上がりしております。
しかし実はガソリンだけでなく灯油も大幅に値上がりしており、11月から比べれば結構な値上がりになっています。
とはいえ暖房に強いエアコンを設置していなければ灯油暖房に頼らざるを得ないため光熱費に苦労しているご家庭は非常に多いかと思われます。
そこで今回は灯油を節約するために、すぐできることから大掛かりながら効果の高いことまでご紹介いたします!
<もくじ>
- すぐできることからまずはチャレンジ!
- 【ポイント①】設定温度を「まずは1℃」下げてみよう
- 【ポイント②】部屋の温度にムラがあるなら送風家電も活用
- 【ポイント③】断熱グッズを使って冷気をシャットアウト
- 【ポイント④】石油給湯器を使っているならエコモードを使おう
- 大掛かりだけど効果が高いもの2選
- コラム
- まとめ
すぐできることからまずはチャレンジ!
①設定温度を「まずは1℃」下げてみよう
みなさんの普段の設定温度は何℃でしょうか?
18℃ぐらいですんでいる方もいれば、少し暑めの24℃に設定していたりとバラバラでしょう。
でも今の温度で少し暑く感じているのであれば、設定温度を下げてみましょう!
いきなり温度を下げすぎるとカゼの原因にもなるので、「まずは1℃」設定を下げ、代わりに衣類などで調節してみましょう。
慣れてきたら、次は一般的な目標設定温度は「20℃」のため、20℃を目安に調節していきましょう。
最近の暖房に多く付いているエコモードとの併用でより節約することも可能です!
なお設定温度を1℃下げると一般的に10%の光熱費節約が見込まれます!
②部屋の温度にムラがあるなら送風家電も活用
部屋の構造や暖房機を置く位置によっては部屋の温度にムラができることがあります。
基本的に暖房機は熱の対流を利用して効率よく温めているため、ムラがあると燃費が悪くなることがあります。
そこで、夏場大活躍したエアコン・扇風機・サーキュレーターをぜひ活用してみましょう!
なおエアコンは「送風運転」でOK!特に寒い場合はダブル暖房で超速暖運転なんてこともできます。
やり方は簡単で、暖房から離れた床から天井に風を送ればOK。エアコンの場合は風向きを一番上にしましょう。
消費電力も、機種によりますがいづれも~30W程度のためそこまで光熱費はかかりません。
なお暖房機の目の前に扇風機やサーキュレータを置くのは過熱で火事になるため絶対禁止です!!
③断熱グッズを使って冷気をシャットアウト
最近の新築は影響が少ないですが、築年数の長い家では断熱加工があまり行われておらず冷気が入りやすくなっています。
一般的に外からの冷気は「窓」から来るのが一番多く、そのほかに隙間風や壁面などが含まれます。
以下は資源エネルギー庁がまとめた、冷暖房のロスが発生する原因とその割合を示しています。
これを見ても窓対策の効果が高いことはお分かりになると思います。そのためまずは窓からの冷気をシャットアウトしてみましょう!
ホームセンターで対策グッズ(カーテン・「プチプチ」シート・窓用壁など)がたくさん売っており、どれも簡単に設置できるものばかりのためぜひチャレンジしてみましょう!
また隙間風についてもテープ状の対策グッズが販売されているため活用してみましょう。
④石油給湯器を使っているならエコモードを使おう
石油を使うのは暖房だけではありません。給湯器にも石油タイプが存在します。
給湯器は1年じゅう使うため、給湯器の節約による効果は次第に大きくなっています。
ここ何年かのモデルであればエコモードが搭載されているため、こちらをまずは使ってみましょう!
多くの機種はエコモードのボタンを押すだけで基本的なエコ運転を一発で起動できます!
エコモードが無い場合でも、お湯はりの量を少なくするなど「お湯使用を抑える」ことで節約になります!
大掛かりだけど効果が高いもの2選
⑤暖房対策には窓リフォームがオススメ
(2025/2/5追加)内窓商品「三協アルミ プラメイクEII」の取り扱いを開始しました!
こちらより商品の詳細をご覧いただけます(商品ページへジャンプ)
③でもご紹介した通り、冷気が入りやすいのは窓のため「窓リフォーム・リノベ」が最近のトレンドになっています。
窓リフォームでは大きく2つ、「内窓の追加設置」か「断熱性の高い窓へ交換」のどちらかを行うのが主となります。
前者の内窓追加は非常に簡単で、今ある窓にすっぽり収まるような内窓セットを設置するだけ。
後者の断熱窓交換は多少工数はかかるものの、それでもその日のうちに完了する工事となります。
さらに、この窓リフォームには国の補助金「先進的窓リノベ事業」(省エネ補助金)を利用することができます!
2025年度も実施されることがほぼ決定しており、上限200万円のためリフォームにかかる費用に対する満額分が補助されます!
⑥給湯器対策には「エコフィール」への買い替えがオススメ
もう1つ、石油給湯器をお使いの方には大事なポイントがあります。
それは次の買い替え時に省エネモデルの「エコフィール」に買い替えることです!
エコフィールは従来の石油給湯器で発生していた排熱を上手に再利用することで熱効率をアップさせ、より少ない灯油量でしっかりお湯が作れるシリーズとなっています。
以下は石油給湯器の有名メーカー・コロナ社の試算ですが最大で3万円以上の節約も可能です!
なおガスや電気などほかの熱源をお使いの方も、同じ省エネモデルは存在しているため次の買い替えは是非省エネモデルを推奨します!
(シリーズ名に「エコ」が付くのがポイントです)
ガス給湯器・・・「エコジョーズ」(リンナイ社、ノーリツ社など)
電気式給湯器・・・「エコキュート」(パナソニック社、コロナ社など)
ガス・電気ハイブリッド式・・・「エコワン」(リンナイ社など)
コラム1:実際のところ灯油暖房とエアコンどっちがいい?
これだけ灯油の価格が上がるとエアコンのほうが安くなるのでは?とお思いの方もいるでしょう。
使い方や家の断熱性にもよりますが、電気が時間帯別料金であれば深夜帯、またプランによっては休日はエアコンのほうが安い場合があります。
また、もちろんながら太陽光発電で電気を作れるのであればエアコンのほうが安いでしょう。
しかしあくまでこの限られた時間帯での話であるため、特に日中使う場合は灯油暖房のほうが光熱費が安い場合が多いのが現実です。
さらに電気代が安くなる夜の時間帯は気温が非常に低く、特に暖房特化でないエアコンは100%の力を発揮できなくなるため逆に寒くなってしまう可能性も十分あります。(一般的な目安として7℃以下になると暖房能力が落ちます)
太陽光発電もスグに設置できるわけでもなく、(あとで回収できるものの)設置費用も100万~300万超となります。さらに冬場積雪で発電できない場合も少なからずあるため太陽光発電に頼れるかというとそうではありません。
これらの現実を見ても、無理に電気に変えるよりまずはできることから節約して灯油暖房を使うのが賢明でしょう。
コラム2:安すぎる灯油にはご注意!中には品質が悪いものも
今やスタンドだでけなくホームセンターなどでも灯油は販売されています。
そして灯油のリッター当たりの価格も地域や店舗によって違いが出ているため「とりあえず安いところ」で購入しているのではないでしょうか。
しかし、特に他店より価格が安すぎるものについては(全てではありませんが)注意が必要です。
灯油の品質は法律で一定基準が定められておりますが、中には基準ギリギリの品質の灯油が売られている場合もあります。
「安くて買ったけど燃費悪いなぁ」「〇〇で買った灯油を使い始めたらススや変なにおい、白い煙が出るようになった」などいつもと違うことを感じたら危険信号!
品質の悪い灯油を使用するとCO中毒のリスクや機器故障の原因になりかねないため気を付けましょう。
なお当社は出光興産(apollostation)の特約店で、長年灯油配送サービス「コンコン車」を運営しています。
常にきれいで質の良い灯油を入荷・販売しているため安心してお使いいただけます。
まとめ
今回はガソリン・灯油の値上がりに合わせて灯油の上手な節約術について紹介いたしました。
政府の方針や円安状況を見ても、これから先しばらくは急に灯油価格が落ちる見通しはないため、値下がりは期待せずできることから節約し光熱費を抑えてみましょう。
また灯油に限らずエアコンやオイルヒーターなどほかの暖房機器でも共通で使える節約術のためぜひ皆さんもチャレンジしてみましょう!